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文献詳細

雑誌文献

病院47巻11号

1988年11月発行

文献概要

医療・病院管理用語ミニ辞典

—病院管理—医薬分業/—診断・治療—突発性難聴

著者: 小野丞二1

所属機関: 1東邦大学医学部・病院管理学

ページ範囲:P.981 - P.981

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 医薬分業とは,医師と薬剤師がそれぞれの専門業務を分担し,医師は患者を診断・治療し,必要な薬剤は医師の処方せんに基づいて,薬剤師が調剤して交付することである.この趣旨は医師,歯科医師と薬剤師が相互に,その職能を尊重することによって,それぞれの専門領域における医療の向上を期し,もって住民の医療の向上に資するためのものである.
 このことは明治7年に制定された医制に,医薬分業のあり方が明確に定められ,この方針は今日にまで及んでいる.しかし,医師法第22条の但し書きの8項目で,例外的に医師がみずから調剤することが認められていて,わが国ではこの例外規定による調剤が大部分を占め,薬剤師の調剤権は全く縮小されてきた.このように医師が診療し,みずからの手で調剤・投薬している状況は,世界の中でも珍しく,ほとんどの国では完全な医薬分業が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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