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「常に病む者と在る医療」を推進天理よろづ相談所病院 柏原 貞夫院長
著者: 今中孝信1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院総合診療教育部
ページ範囲:P.1004 - P.1004
文献購入ページに移動現病院は昭和41年に再発足したものであるが,柏原先生はそれに先立つ昭和36年に新病院建設のために着任され,5年余,新病院の基本構想,設計,設備,医療機器などの立案実施に心血を注がれ,初代院長山本俊平先生(京大名誉教授,現名誉院長)と—丸となって当時東洋—と称せられた高度先進医療を行う病院をスタートさせられた.以来副院長(腹部外科部長兼任),病院長と病院発展の歴史を生き抜いて来られた.院長職は既に10年以上務められ,その間当初の予定の1,000床の病院を完成された.また,独自の構想に基づいて作られた総合診療およびレジデント制度は,先生をはじめ数多くの留学経験者の衆知を集めて作られたもので,病院の「病人中心の医療」のポリシーに深く根ざしたものである.さらに,臨床と研究の融合を目指して天理医学研究所改革3か年計画を主導され,大学に劣らぬ研究ができる内容に改善され,今後の臨床研究に一段と深みを加えることとなった.
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