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特集 週休2日制への対応を探る病院
週休2日制の動向と病院の対応
著者: 黒田幸男1
所属機関: 1虎の門病院事務部
ページ範囲:P.113 - P.116
文献購入ページに移動労働省は労務行政の主要施策の一つとして1990年代初めまでに,①週40時間労働の実現,②年休消化の促進,③所定外労働時間の短縮を全産業に一般化させるため労働基準法を改正し,昭和63年4月1日から実施されることになった.しかし,これを一挙に実施することは困難であることから,段階的に実施することとし,当面,政令により46時間とし,勤務方法も,変形労働時間あるいはフレックス・タイム制の導入など弾力的に運用できる道が示されている.日本では,この労働時間に関する企業格差は大きく,大企業の多くは週休2日制を実施しているが,中小企業においては未だ48時間労働が普通であり,時短のほうはなかなか受け入れられない経営体質をもっている.すなわち,時短問題,なかんずく週休2日制の普及のいかんは中小企業への滲透が鍵と言えるのである.
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