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文献詳細

雑誌文献

病院47巻2号

1988年02月発行

文献概要

医療従事者のための患者学

"患者学"とは何か

著者: 木村登紀子1

所属機関: 1聖路加看護大学心理学

ページ範囲:P.167 - P.170

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はじめに
 このシリーズを始めるに当たり,まず標題の説明が必要であろう.「医療従事者」とは,ここでは"医療の場にかかわることを職業としている人"という意味で用いている.すなわち,医師や看護スタッフをはじめとして,理学療法士・X線検査技師など種々の医療関連領域の専門職の人々,受付などを含む事務系の職員,また食堂その他のサービスに携わる人たちなど,主として病院の中で患者とかかわりを持つすべての職種の人々を一応対象として想定している.なお,患者の家族や友人も,医療従事者ではないが,医療の場における重要なメンバーであることを付記しておきたい.
 ところで,「患者」とは,辞書的にみると,「病気にかかって医師の治療を受け(てい)る人」(広辞苑),「病人を医者の側からいう語」(新言海)であり,また最近の辞書の中には「……病気にかかっている人.▽以前は医者から見ての言い方」とするもの(岩波国語辞典,1986)もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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