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特集 病院と医師の教育研修 座談会
一般病院からのコメント
著者: 塚本玲三1
所属機関: 1茅ケ崎徳洲会総合病院
ページ範囲:P.1035 - P.1036
文献購入ページに移動 最近,生活レベルの向上とともに,医療に対する国民の認識が高まり,医療者側への要望が厳しくなってきた.患者と医師は対等の立場にあり,人間としての権利を医療者側に要求できる世の中になってきた.また,医療はサービス業であって,何ら特権的な資格を持つものではないという考えも普及し始めている.こういった社会情勢に対応して,患者本位の医療あるいは全人的医療の遂行を目指して,プライマリ・ケア研修制度や学会認定医あるいは専門医制度が急速に推進されつつある.しかしながら,従来,日本の医学教育は卒前卒後教育ともに,米国の臨床指向に対して研究指向であり,その研究指向の推進役であった学会が中心となって臨床研修のための認定医制度を設立し始めたために,かなり混乱を生じているのが現状であろう.ここに我々の病院における研修制度を紹介して,現行学会認定医制度の問題点に言及してみたい.
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