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時評
「地方」の医療はどうなるのか?
著者: 斎藤芳雄1
所属機関: 1大和医療福祉センター
ページ範囲:P.1177 - P.1177
文献購入ページに移動 私たちは新潟県の一「地方」で,独自の医療・保健・福祉活動を行ってきた.これは医療の枠でいえば,「地域医療」という言葉でくくられるが,もっと大きな枠組のものだった.
かかる活動は,産業別にみれば,第3次産業,つまりサービス業に属するものであるが,医療や福祉の性質上,その地域の住民生活を底辺で支え,労働力を再生させるとともに,安っぽくいえば,住民に安心感を与えてきたのである.私たちの仕事は,農林水産業や製造業のように,ある地域で物を生産し流通過程を介して他地方で消費者に供するといったものではなく,直接,人間に対してサービスを売買するものであるから,どうしても「地域」に規定される.
かかる活動は,産業別にみれば,第3次産業,つまりサービス業に属するものであるが,医療や福祉の性質上,その地域の住民生活を底辺で支え,労働力を再生させるとともに,安っぽくいえば,住民に安心感を与えてきたのである.私たちの仕事は,農林水産業や製造業のように,ある地域で物を生産し流通過程を介して他地方で消費者に供するといったものではなく,直接,人間に対してサービスを売買するものであるから,どうしても「地域」に規定される.
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