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検証・日本医療の論点
脳卒中患者のリハビリテーション—現状と問題点 その1
著者: 二木立1
所属機関: 1日本福祉大学社会福祉学部
ページ範囲:P.146 - P.150
文献購入ページに移動●はじめに
脳卒中患者のリハビリテーション(以下,脳卒中リハビリテーション)はわが国のリハビリテーションで中心的な位置を占めている.近年は一般病院における早期リハビリテーションの重要性が認識され,それが大きな医学的・社会経済的効果をもたらすことも明らかにされている.しかし,全国的にみると,リハビリテーションを受けられる場は不足し,しかも地域的な偏在が著しく,全国民がリハビリテーション医療の恩恵を均等に受けることができない状況が続いている.
本稿では,まず各種全国調査を用いて脳卒中患者数の推計を行う.次に,望ましい脳卒中リハビリテーションの流れを考察し,その上で,近年注目されている早期リハビリテーションの医学的・社会経済的効果を示す.最後に,脳卒中リハビリテーションのニーズと供給との乖離の実熊を3側面から明らかにしたい.
脳卒中患者のリハビリテーション(以下,脳卒中リハビリテーション)はわが国のリハビリテーションで中心的な位置を占めている.近年は一般病院における早期リハビリテーションの重要性が認識され,それが大きな医学的・社会経済的効果をもたらすことも明らかにされている.しかし,全国的にみると,リハビリテーションを受けられる場は不足し,しかも地域的な偏在が著しく,全国民がリハビリテーション医療の恩恵を均等に受けることができない状況が続いている.
本稿では,まず各種全国調査を用いて脳卒中患者数の推計を行う.次に,望ましい脳卒中リハビリテーションの流れを考察し,その上で,近年注目されている早期リハビリテーションの医学的・社会経済的効果を示す.最後に,脳卒中リハビリテーションのニーズと供給との乖離の実熊を3側面から明らかにしたい.
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