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検体検査のテクノロジーアセスメント(上)
著者: 厚生行政研究会
所属機関:
ページ範囲:P.268 - P.269
文献購入ページに移動最近は人間ドック等の検診で検査結果を受診者に渡すようになった.受診者は渡された検査結果に関心を持つようになり,勉強するようになった.健康教育の普及により,自分の健康に関心を持ち,自己管理するようになってきたのは歓迎すべきことであるが,ここで新たな問題が起こってきた.受診者は渡された検査結果を見て,正常値の範囲に入っていると安心し,少しでも正常値からはずれていると心配する.医師も正常値の範囲に入っている場合は「心配ない」と答え,正常値から少しでもはずれていると「精密検査を行ったほうが良い」と指示する.しかし,果たしてこれでよいのであろうか,正常値とは何なのか,はっきりしたものがあるのであろうか.
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