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病院の部門別原価計算—③—昭和62年10月病院部門別原価計算調査から
著者: 福島絢1
所属機関: 1全国自治体病院協議会企画調査部
ページ範囲:P.362 - P.363
文献購入ページに移動入院部門および外来部門における原価および収益については既に述べたが,更に手術・放射線・検査などの中央診療部門,薬剤部門および給食部門の収益と原価を入院患者と外来患者の利用割合(各部門の収益の入院患者によるものと外来患者によるものの割合)により分けて配賦し,患者1人1日当たりの原価・収益を算出したのが表8である.
入院部門の患者1人1日当たりの原価14,265円に中央診療部門,薬剤・給食部門の入院患者分6,787円を加えた入院患者1人1日当たり原価は21,052円である.入院部門の収益12,796円に中央診療部門等の入院患者分収益7,338円を加えた入院患者1人1日当たり収益は20,134円で,原価との差額は△918円で4.6%の赤字である.前に述べた入院部門の患者1人1日当たり原価と収益の差額は△1,469円で11.5%の赤字であったのに比べて中央診療部門等の原価と収益を加えたことによって赤字幅が小さくなっている.
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