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特集 看護マネージメントの新しい波
看護要員は何によって決められるべきか
著者: 高嶋妙子1 松井宣子2
所属機関: 1聖隷浜松病院 2健康保険組合連合会保健医療部
ページ範囲:P.389 - P.394
文献購入ページに移動実は,表題の「べき」という言葉にひっかかり,なかなか窮屈さから抜け出せなかった.何故なのだろうかと考えた結果,私は現在,目前のことに全力投球しているという自負心はあるが,未来につながる見解をもった上で現在と向かい合っていないからだと思いついた.トップ・マネージメントの立場にたって10年めになるが,その間,看護要員を何によって決めようとも「数」そのものの不足はどうすることもできないという思いから,このようなテーマはとても遠い所にあった.とはいっても,自分なりの決め方はしてきたのだが,得たものを割り振るための理由づけを探したに過ぎなかったのかもしれず,だから,その時々で根拠が変遷したのであろう.そのようにとても貧しい実践ではあったが,それでも「看護要員」についての考えが全くなくして人事管理はできないはずだと,その「はず」に頼って,叩けば何か出るかもしれないと,過去を振り返ることにした.これを機会に,未来へつながる私なりの見解が欲しくなったからである.
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