文献詳細
文献概要
医療従事者のための患者学 "患者学"から見たコミュニケーション・2
"コミュニケーション"の様相
著者: 仁木久恵1
所属機関: 1明海大学外国語学部英米語学科
ページ範囲:P.426 - P.432
文献購入ページに移動言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション
われわれは通例コミュニケーションを,音声を媒体にした話し言葉と文字を媒体にした書き言葉を含む言語コミュニケーション,そしてそれ以外の非言語コミュニケーションに結びつけて考える.ただし,言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションの区別は必ずしも明確ではない.例えば,言語コミュニケーションの音声面をとってみると,そこには音声の高低・強弱,声の質,発話中の「アー」,「ウー」といった間投音などの非言語要素が入ってくる.話に伴う顔の表情,視線,身振り,姿勢なども考慮に入れねばならない.
そこで,今回はこの両者のコミュニケーションについて述べることにするが,初めに言語コミュニケーションから話を進めることにしよう.一般的なコミュニケーションについてはすでに説明したので,ここでは言葉が具体的なコンテクストで用いられる発話レベルに焦点を絞り,発話の解釈,会話の一般原則,更に日本人特有の話し方について検討してみたい.
われわれは通例コミュニケーションを,音声を媒体にした話し言葉と文字を媒体にした書き言葉を含む言語コミュニケーション,そしてそれ以外の非言語コミュニケーションに結びつけて考える.ただし,言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションの区別は必ずしも明確ではない.例えば,言語コミュニケーションの音声面をとってみると,そこには音声の高低・強弱,声の質,発話中の「アー」,「ウー」といった間投音などの非言語要素が入ってくる.話に伴う顔の表情,視線,身振り,姿勢なども考慮に入れねばならない.
そこで,今回はこの両者のコミュニケーションについて述べることにするが,初めに言語コミュニケーションから話を進めることにしよう.一般的なコミュニケーションについてはすでに説明したので,ここでは言葉が具体的なコンテクストで用いられる発話レベルに焦点を絞り,発話の解釈,会話の一般原則,更に日本人特有の話し方について検討してみたい.
掲載誌情報