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国民医療費統計と病院経営
著者: 厚生行政研究会
所属機関:
ページ範囲:P.642 - P.643
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毎年夏になると,厚生省統計情報部(保険局ではない!)より国民医療費推計が発表される.昨夏は「昭和61年度国民医療費推計額は17兆690億円で,前年度より1兆531億円の増加」とコメントされているが,それが個々の病院にとって何を意味するのかを分析している者は少ないのではなかろうか.ここでいう「国民医療費」とは,年度内に全国の医療機関へ傷病の治療のために支払われた費用をいうのであるが,この統計資料を分析すれば,全国の医療機関の医業収益の標準的な姿が見えてくるはずである.自院の収益構造とそれを比較すれば,自院の経営上の特質や欠点を知ることができよう.
毎年夏になると,厚生省統計情報部(保険局ではない!)より国民医療費推計が発表される.昨夏は「昭和61年度国民医療費推計額は17兆690億円で,前年度より1兆531億円の増加」とコメントされているが,それが個々の病院にとって何を意味するのかを分析している者は少ないのではなかろうか.ここでいう「国民医療費」とは,年度内に全国の医療機関へ傷病の治療のために支払われた費用をいうのであるが,この統計資料を分析すれば,全国の医療機関の医業収益の標準的な姿が見えてくるはずである.自院の収益構造とそれを比較すれば,自院の経営上の特質や欠点を知ることができよう.
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