病院48巻9号

1989年08月発行

特集 病院機能と臨床検査部門の見直し

トータルオーダリングシステムによる臨床検査情報処理

著者： 鏑木恒男¹ 望月康弘²⁵ 大久保秀夫³⁵ 平田毅⁴ 中島孝夫⁴

所属機関： ¹静岡県立総合病院 ²静岡県立総合病院検査部 ³静岡県立総合病院小児科 ⁴公立陶生病院臨床検査部 ⁵静岡県立総合病院医療情報室

ページ範囲：P.856 - P.861

静岡県立総合病院の現況
オーダリングシステム
　近年の急速なコンピュータ技術の発展は医療の分野にも大きな影響をもたらしている．医事会計部門のコンピュータ処理はすでに多くの病院で行われており，最近の医療機器の多くはマイクロプロセッサを内蔵するようになってきた．
　医療情報処理のコンピュータ化をさらにすすめ，病院内で発生する情報そのものを発生源で捉え，コンピュータを用いて一元的に管理するという試みがオーダリングシステムである．システム導入の結果，情報が効率的に利用されるため，病院内の事務作業を著しく減少させ，部門間での伝達ミスをなくし，待ち時間の短縮など患者サービスを向上させる等の効果を期待することができる．