icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院49巻10号

1990年10月発行

文献概要

医療・病院管理用語ミニ辞典

〔病院管理〕インフォームド・コンセント/〔産婦人科医療〕悪性腫瘍特異物質治療管理料

著者: 小野丞二1

所属機関: 1東邦大学医学部病院管理学

ページ範囲:P.886 - P.886

文献購入ページに移動
 インフォームド・コンセント(in-formed consent)とは,医師が患者やその保護者に,必要な医療情報を十分に提供した上で,治療方針等について患者や保護者から同意を得ることである.この概念はアメリカで確立されたもので,その基本にあるのは患者の自己決定権である.患者の自己決定権を尊重するために,患者に検査,手術,その他の処置ならびに投薬等の医療行為によって侵襲が加えられる場合には,患者やその保護者の同意を必要とし,その前提として医師の説明義務を認めるという考え方である.
 自己決定権は基本的人権にかかわる問題であるので,これを否定することはできない.それ故に,世界的な流れでは,インフォームド・コンセントの考え方を受け入れる方向にあり,日本医師会においても,医療の現場にその考え方を導入する努力がなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?