icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院49巻11号

1990年11月発行

文献概要

病院運営の合理化を求めて

患者給食

著者: 安田尚之1

所属機関: 1順天堂浦安病院事務部

ページ範囲:P.954 - P.954

文献購入ページに移動
 患者給食は治療の一環,という考え方には,誰もが異論はないと思う.第2次世界大戦後,日本を占領下においたGHQは,我が国の病院管理の遅れの1つとして患者給食をあげたという話を聞いたことがある.温泉に行っても自炊した時代であったから,病院に入院しても,家族が病棟内で炊事をして患者の食事を準備していたのであろう.
 国民皆保険制度が実施され,基準看護,基準給食,基準寝具の3基準が敷かれたのは昭和30年代の後半からで,これらの基準の取得条件を満たす病院に対して,この3項目の患者費用は保険財政から支払われることになった.このうち基準給食については,病院内に給食施設・設備(厨房)をもち,栄養士・調理師を病院で雇用し,患者に必要なカロリーを計算して献立表を作成,給食材料を仕入れて食事を作り,病院の責任で患者に給食することが,認可の条件となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?