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文献詳細

雑誌文献

病院49巻13号

1990年12月発行

特集 今,医療計画は—見直しをどうする

[座談会]医療計画策定の趣旨は生かされているか

著者: 大道久1 小林秀資2 時崎謙3 岩﨑榮4

所属機関: 1日本大学医学部医療管理学 2厚生省健康政策局計画課 3医療法人社団全人会多摩川総合病院 4日本医科大学医療管理学

ページ範囲:P.1240 - P.1248

文献概要

医療計画は医療法改正当初のねらいどおりになったか
 岩崎 医療計画が医療法の中に組み込まれて5年を経過しようとしています.医療計画のなかでも特に病床計画が最も重要な要素の1つであることには間違いがないかと思います.無秩序な病床の増加を抑制して,医療資源を効率的に活用し,地域の体系的な医療供給体制を確立するために必要的記載事項として二次医療圏を定めてそこのなかに病床数の上限を設けるという大変抑制的な部分があることは間違いないわけです.
 それに対して任意的記載事項が設けられていて,これはどちらかというと促進的な因子ではないかと思われます.計画としてより多くの努力が必要とされるのがこれであり,医療従事者側の努力に左右される部分が残されています.それで,医療従事者サイドにとって,任意的記載事項こそは本当の意味での医療計画ではないかと言えるでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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