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文献詳細

雑誌文献

病院49巻13号

1990年12月発行

文献概要

建築と設備・56

国民皆保険を達成した韓国の病院

著者: 伊藤誠1

所属機関: 1千葉大学工学部建築学科

ページ範囲:P.1281 - P.1286

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■はじめに
 この春(1990年3月末),まる7年ぶりに韓国の病院を訪れる機会を得た.とは言っても,ほんの数日間の駆足旅行で,見学できたのは僅かに3病院だったが,厚生省医政局地域医療課の朴允馨氏と韓国病院建築研究会の金光文会長(漢陽大学建築学科教授)のお2人から医療と施設の現況についてつぶさにお話を伺うことができたのは幸いであった.
 久しぶりのソウルはオリンピックを経て急に立派になった,というのが空港を出た途端の第一印象であるが,車の増加の方がさらに急なのか交通渋滞は一層ひどくなったように思われる.また,空港からの車中で金教授が語るところによれば,この国でも,特に首都圏において,不動産投機熱が異常に高まり,地価上昇は大変なものらしい.政府は私有権の制限を含むかなり大胆な土地対策を打出したばかりのところであるが,効果のほどはいまひとつで、家賃高騰による悲鳴があちこちに聞かれると言う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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