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医療の公共性とは
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ページ範囲:P.109 - P.109
文献購入ページに移動わが国の医療施策は,明治7年の医制が公布されたことにより開始されたが,医療施策の中心は急性伝染病対策であり,医療の実態としては,警察行政的色彩が強かった.その後,慢性伝染病や精神障害者に対する施策が行われたが,国民一般に対しての施策ではなかった.昭和13年には厚生省が設置されたが,その後の医療は,軍事体制下における富国強兵としての施策が中心であり,公共性のある医療を目的としてはいなかった.
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