文献詳細
文献概要
特集 グルメ時代の病院の食事
在宅給食サービスの可能性を探る
著者: 矢内伸夫1
所属機関: 1南小倉病院
ページ範囲:P.238 - P.241
文献購入ページに移動昨今,高齢化社会の到来と共に,いわゆるシルバー産業の在宅給食サービス参入が取り沙汰されているが,その多くは一般家庭の生活食を中心とし,傍らに「老人食も,治療食も」とうたっていることに気付かれよう.
いっぽう,病院もサバイバル作戦の1つとして,個性化を課題とし,給食こそサービスの原点と考える所も増えている.これは喜ぶべきことである.また,その延長線に在宅給食に「治療食を,老人食を」と検討する病院もあるようだ.その理念には共感するが,いざ,実践するとなれば,病院独自の運用には疑問が残る.どうしても,在野資源との連携が条件になろうし,そのほか,いろいろな障害を克服する覚悟も必要となってくるからである.
掲載誌情報