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地域医療の確立に向けて—田野町国民健康保険病院
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ページ範囲:P.283 - P.288
文献購入ページに移動田野町国保病院は昭和23年に田野村直営診療所として開設された.昭和28年には施設の拡充を図り一般病床30床,結核病床12床の国保病院として再出発した.しかし,医師の充足がままならず,院長も7代目までは1〜2年で交代,長年赤字経営が続き町の財政をも圧迫,昭和45年には病院存続か廃止かの瀬戸際に立たされ,田全体が大揺れに揺れた.谷口院長はその渦中の昭和47年に「幽霊屋敷のようだった」本院に赴任した.建物はもちろん医療機器も昭和20〜30年代のもので,ほとんど更新されていなかったという.「手術場の無影灯も固定式で,手術台を移動して手術をするような状況」だつたという.
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