文献詳細
文献概要
医療従事者のための患者学
“生”への希求(その1)
著者: 木村登紀子1
所属機関: 1聖路加看護大学心理学
ページ範囲:P.339 - P.343
文献購入ページに移動なお,この「“生”への希求」は,先に3回にわたり考察した“喪失”すなわち「生きることへの問いかけ」,「共にあゆむ」,「超えて生きる」とともに,本シリーズの第5部を構成している(全体の構想図については,「病院」48巻6号に記載).この第5部では,医療の場を,「人間の“生きる場”」として捉え,主として人間学的視点から,患者およびその家族の特質について考察を進めている.喪失に際して患者や家族が直面する心理的問題は多種多様であるが,その中で,「人間としてのあり方の根本問題に関わる問い」にことさら焦点を絞ったのは,人間学的視点を中心に置いたからである.
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