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特集 診療報酬請求もれゼロ作戦
コンピュータに不満もありましょうが—プログラム以前に明確な事務規定を
著者: 西山孝之1
所属機関: 1医事コンピュータ協議会技術総括部
ページ範囲:P.504 - P.506
文献購入ページに移動—解釈しながら大量事務ができるのだろうか?
診療報酬請求は一種の事務である.事務ならある程度の教育を受けたら,誰もが同様に処理できる筈であるが,請求もれが常に問題となる.診療報酬点数表の難しさは世間の定評となっているが,その実態は直接の関係者以外には,意外なほど知られていない.知られないこと自体が,問題解決に至らない要因のひとつと思われるが,その具体例をまずは表1に見ていただきたい.
これは特定薬剤治療管理料に関しての部分である.所定点数が330点のほか,800点,100分の50で165点,2,000点加算で2,330点,300点加算で660点と,5種類が条件によって区分される.この算定が実際にどの程度出現するかは知らないが,算定した場合には,その点数の算定根拠をレセプトで明らかにする必要があろうが,レセプト記載要領には,この例も多くの場合のひとつであるが,格別の指定はない.
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