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文献概要
特集 在院日数の短縮と退院計画
在院日数の分析方法と患者分類
著者: 梅里良正1
所属機関: 1日本大学医学部医療管理学教室
ページ範囲:P.565 - P.569
文献購入ページに移動在院日数分析の視点
医学の進歩はそれまで全く未知であった疾病の病理を次々と解明し,新たな診断・治療の方法を見出し,医療における科学性を急速に高めてきた.このような医科学に裏打ちされた疾病の診療においては,提供される医療内容は自ずから一定の範囲の類似性を持つことが期待され,必要と考えられる入院期間についても,ある程度の範囲内でコンセンサスを得ることが可能であろうと考えられる.
三方,科学的に完全には解明されていない疾病においては,発現する症状を緩和したり,病巣を外科的に摘出するなど,患者の個々の病態に応じて最善と考えられる医療提供がなされる訳であるが,この場合においても,発現する症状そのものが疾病により類似していたり,術後の管理における医療提供の類似性など,患者個々に全く異なる医療が提供されている訳ではない.むしろ,同一の患者の病態に対して提供される医療には,現在の医療レベルなりの類似性が存在すると考えるほうが自然であろう.
医学の進歩はそれまで全く未知であった疾病の病理を次々と解明し,新たな診断・治療の方法を見出し,医療における科学性を急速に高めてきた.このような医科学に裏打ちされた疾病の診療においては,提供される医療内容は自ずから一定の範囲の類似性を持つことが期待され,必要と考えられる入院期間についても,ある程度の範囲内でコンセンサスを得ることが可能であろうと考えられる.
三方,科学的に完全には解明されていない疾病においては,発現する症状を緩和したり,病巣を外科的に摘出するなど,患者の個々の病態に応じて最善と考えられる医療提供がなされる訳であるが,この場合においても,発現する症状そのものが疾病により類似していたり,術後の管理における医療提供の類似性など,患者個々に全く異なる医療が提供されている訳ではない.むしろ,同一の患者の病態に対して提供される医療には,現在の医療レベルなりの類似性が存在すると考えるほうが自然であろう.
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