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文献概要
特集 在院日数の短縮と退院計画
退院時要約システムによるSISの構築
著者: 石塚隆男1
所属機関: 1亜細亜大学経営学部
ページ範囲:P.570 - P.576
文献購入ページに移動はじめに
近年,組織における経営資源として従前からのヒト,モノ,カネに加えで情報の重要性が大きくクローズアップされている.それに伴い,組織における情報システムの位置づけ・役割も大きく変わりつつあり,単に業務の効率化・合理化・省力化等を目的としたシステム化から組織が保有する情報を経営戦略に積極的に活用する動きが見られるようになった.このように,情報システムの戦略的な活用を意図した戦略的情報システム(Strategic Information System;SIS)が最近注目を集めている.
さて,医学・医療の領域においても情報システム化やデータベース化がひととおり試みられ,費用対効果の大きいシステムはそれなりに運用に供されているのが現状である.とりわけ,病院情報システムにおいては数年前より情報発生源入力や部門別サブシステムの統合化が実施され,業務システムとして一応の成果をあげてきたといえよう.もちろん,情報技術の進歩により今まで予想もしなかったようなコンピュータの使われ方は今後も大いに期待され,一方,現実には手作業の代替手段として医事会計,および,その他の若干の業務にようやくコンピュータを導入する施設が少なからずあることも否定できない.
近年,組織における経営資源として従前からのヒト,モノ,カネに加えで情報の重要性が大きくクローズアップされている.それに伴い,組織における情報システムの位置づけ・役割も大きく変わりつつあり,単に業務の効率化・合理化・省力化等を目的としたシステム化から組織が保有する情報を経営戦略に積極的に活用する動きが見られるようになった.このように,情報システムの戦略的な活用を意図した戦略的情報システム(Strategic Information System;SIS)が最近注目を集めている.
さて,医学・医療の領域においても情報システム化やデータベース化がひととおり試みられ,費用対効果の大きいシステムはそれなりに運用に供されているのが現状である.とりわけ,病院情報システムにおいては数年前より情報発生源入力や部門別サブシステムの統合化が実施され,業務システムとして一応の成果をあげてきたといえよう.もちろん,情報技術の進歩により今まで予想もしなかったようなコンピュータの使われ方は今後も大いに期待され,一方,現実には手作業の代替手段として医事会計,および,その他の若干の業務にようやくコンピュータを導入する施設が少なからずあることも否定できない.
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