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フランスの医療費統計④
著者: 中島誠1
所属機関: 1厚生省大臣官房老人保健福祉部企画課
ページ範囲:P.704 - P.705
文献購入ページに移動一般制度における疾病保険の給付の内訳の推移は,表1に示した通りであるが,病院医療費の割合が1984年の54.8%から85年に51.8%に下がったのは,1984年に公立病院および公的病院サービス(一般医療の他,救急医療並びに医療関係者の研修および医学研究がその使命となり,公立病院はすべてこのサービスを担う)を担う私立病院に「総枠予算」方式が導入されたためである.
フランスの病院類型は,公的病院サービスという概念を中核に図1のように分類されている.そして表2からわかるように,長期入院および内科については公立病院が,外科については私立病院が,主要な役割を果たしている.こうした病院医療費の給付内訳の概要は図2の通りである.
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