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病院診療所原價計算要綱試案の解説—醫療報酬のあり方と考え併せて
著者: 橋本壽三男 加倉井駿一
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ページ範囲:P.37 - P.44
文献購入ページに移動最も適正であるべき公的に定められた醫療報酬さえ「現にいくらかゝつているか」を知らずにその基礎を一部の人達の感に依存していることは悲しむべきことである。醫療如く深く且つ廣いものが,一般製造工業のように簡單な手段をもつて計算出來るとは考えられないし,又それ程正確であることも困難であろう。唯こゝには,誰もが一應うなづける醫療費の原價を算出することが可能であつて,これを推進強化してゆくことが社會保障制度の確立を前に目下の急務であることだけを強調したい。推進,強化のためには一人でも多くの人々に興味をもつて頂くことが何より大切である。將來この一小册子が捨石となつて醫療にふさわしい原價計算の生れる時が來るならば幸これに過ぐるものはない。
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