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文献詳細

雑誌文献

病院5巻3号

1951年09月発行

文献概要

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單位病棟の話1

著者: 島內武文

所属機関:

ページ範囲:P.7 - P.13

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病棟の意義
 病院の入院部を便宜の幾つかの管理單位にわけたものが單位病棟nurs-ing unit (以下單に病棟とよぶ)である。換言すれば,單位病棟を充分研究すれば病院病室部はこれの組合せとして理解する事が出來るわけである。
 診療が主として藥に頼つたのは昔の事で,その後外科的,物理的療法が發達し,專門各科が分化し,精神醫療の面,職業への誘導等が取入れられて,ますます綜合的となつてきた。加うるに從來家庭のものの手にあつて,特別の考慮を拂われなかつた看護・給食というものが,今日では積極的な診療の手段の一部として專門的醫學的の發達進歩をとげて參り,單に患者の欲求を充す事に止まらず,すすんで看護・給食を通じて治療を促進し且つ正しい生活態度を教える事となつて來た。從つて綜合的な診療に入院施設のある病院に於て始めて完全であつて,醫療の主體は病院であるという事になり,診療所と病院とは量的でなく質的な相違を生じて,夫々異る特徴を以て醫療に協力する事となつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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