文献詳細
文献概要
--------------------
「病院デー」の制定について—吉田醫官に答えて
著者: 俣野章一1
所属機関: 1天王寺病院
ページ範囲:P.38 - P.38
文献購入ページに移動さて四天王寺は用明天皇の2年大臣蘇我馬子が大連物部守屋を征するに當り,時に14歳であられた聖徳太子が四天王を祭り「今もし我に勝利を御させ給わば,四天王の御爲に寺塔を起し奉らん」。と御誓願され,戰勝後誓言通り四天王寺を建てられ(日本書記)太子傳歴には四天王寺は用明天皇2年に難波玉造に建立,推古天皇元年に改めて今の荒陵に遷されました。これでとにかく四天王寺の創立は明らかになります。併し四ヶ院の記録としては,平安朝一條天皇の寛弘4年8月1日金堂で發見された御手印縁起による外ありません。御手印縁起によりますと,四天王寺は單に佛像安置や民衆禮拜のための霊場のみでなく,廣く社會救濟の設備を具えた四ヶ院から出來ておりました。
掲載誌情報