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文献詳細

雑誌文献

病院50巻1号

1991年01月発行

文献概要

特別記事

医療記録の証拠価値

著者: 鹿内清三1

所属機関: 1厚生省保健医療局

ページ範囲:P.53 - P.58

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医師法が予想していなかった電子カルテ時代
 医師法は,診療録の作成・保管を義務付け「医師は,診察をしたときは,遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない.」と規定しているが,この法律制定当時には現在の電磁的記録方法は発明されていなかったのであるから,法律の「記載しなければならない」という規定はあくまでも紙の上で読み取れる記録方法を要求しているものである.したがって,現在の医師法は全くのペーパーレスカルテすなわち100パーセント電磁的記録方法による電子カルテというものは許容していない.
 しかし,現実には診療録の情報処理化の要求が多くの関連機器を開発しており,コンピューターの導入によってカルテの内容は変わってきている.ことに診断画像の磁気記録,光記録,半導体メモリーは情報の管理には欠かせないものとなってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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