icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院50巻11号

1991年11月発行

文献概要

主張

節度ある病院

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.921 - P.921

文献購入ページに移動
 バブル経済も水の泡と化し,証券界などのスキャンダルが明らかになると,日本は経済だけは一流との主張もあやしくなって来た.衣食は十二分過ぎるほど足りているのに,礼節はどこへ行ってしまったのだろうか.病院も本業そっちのけで,不動産事業で火傷を負った例が報告されている.例外であることを願うのみであるが,それでは本業では節度があるのか,反省も必要であろう.
 もちろん,節度について,客観的な測定方法や指標があるかはよく分からない.しかし病院職員と会って,利用者になってみて,病院のもつ雰囲気には大きな幅のあることに気がつく.一言でいえばそれは「心地よさ」である.いかに快適に感じさせるのか,サービスという言葉の1つの意味「人に奉仕する」とは,相手をいかに心地よくさせるかを考えて行動することであろう.患者サービスの向上が病院の永久の旗印であることは間違いあるまい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?