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特集 病院のチェーン化・ネットワーク化
[座談会]医療政策と病院のチェーン化・ネットワーク化
著者: 早川大府1 山口剛彦2 河北博文3
所属機関: 1葛西中央病院 2厚生省大臣官房 3特定医寮法人河北総合病院
ページ範囲:P.953 - P.960
文献購入ページに移動河北 本日は,お忙しいところをご出席いただき有り難うございました.今月の本誌の特集テーマは「病院のチェーン化・ネットワーク化」ということでございますけれども,何が一体チェーン化であり,ネットワーク化であるかということすら,我々は明確な定義をもっていないのが現状であろうかと思います.しかし,特に1970年代以降,目に見える形で,あるいは見えないところで,民間病院のチェーン化がかなり進行してきた感じがあります.それからチェーン化といって良いのかどうかわかりませんけれども,従来から日赤,済生会など横断的なつながりをもった病院組織もあります.
1970年代にはアメリカでも同じような動きが起こっています.1965年にメディケア,メディケイドが導入されて以後,医療に対するアクセスが非常に高まり,それをビジネス化していく動きがみられ始め,70年代に営利病院のチェーンが急速に拡大すると同時に,非営利病院のボランタリー・チェーン化というものも進んできたわけです.これは非営利病院が営利病院に経営上対抗する形でチェーン化が進んだわけですが,現在では,両方ともチェーン化の動きは一段落というところです.
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