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文献詳細

雑誌文献

病院50巻12号

1991年11月発行

文献概要

増刊号 日本の病院建築 大学附属病院の建築

自治医大大宮医療センターを運用して

著者: 金澤康徳1 前田羊三2

所属機関: 1自治医科大学附属大宮医療センター 2自治医科大学附属大宮医療センター事務部

ページ範囲:P.140 - P.140

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 自治医科大学附属大宮医療センターにはいくつかの特徴がある.組織上では,従来の臓器別の医療の欠点に対する反省から生まれた総合医学講座1,2の設置であり,大学病院としての,教育・研究・診療の3本の柱を持ちつつ地域に対する高度医療の提供を期待されている.また卒業生が大学に残らないという自治医大の特徴から卒後一定期間を経過してからの修練や研究の場を用意することも必要でああり,きわめて複雑な機能を負わされている.その上,院内の全施設をコンピュータネットワークで結びつけるコンピュータのトータルシステムを導入したことより,未来型病院としての試行をすることも必要になり,病院勤務者にとっては従来経験した病院と異なった新しい分野の開拓という任務が与えられている.
 全体として統一された思想でつくられており,各々の機能がまとめられているため,外来では患者の受診,またそれに対応する職員の動きについても考えられており,良い機能が発現されるように工夫されている.各々の機能をまとめてしまったための動線の長さは,キャリーワゴンと自走台車によってカバーされ,人力によらなくてもよいはずであったが,現実には走りまわる必要があることがしばしばである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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