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雑誌目次

雑誌文献

病院50巻3号

1991年03月発行

雑誌目次

特集 病院の国際化

病院の国際化がなぜ必要か

著者: 紀伊國献三

ページ範囲:P.203 - P.206

国際化とは
 国際化の論議が,われわれの周辺で頻繁に目につくようになった.新設大学は競って国際性を売り物にし,われわれの周りの生活にも国際化の波が押し寄せている.
 病院の中においても,知らず知らずのうちに,われわれの活動は国際的な影響をうけている.中東危機によって燃料の値段が大きく変わることも記憶に新しい.人々の交流もまた著しい.わが国にもたくさんの外国人の流入があり,医療関係の人手不足に対して外国人労働者の導入が真剣に討議されつっある.人ばかりではなく,物についての急激な交流も既に触れた通りである.情報や技術についての国境を超えた移転も著しい.まさに国境なきボーダーレス社会の到来ということができよう.

地球環境保全と病院

著者: 茅野丈二

ページ範囲:P.207 - P.210

はじめに
 今日,地球を支配している種属は人類である.あらゆる大陸に住み,空と海を支配し,宇宙を探険し,巨大な建造的を作り,原子力を使って,自然界のすべてを自分のコントロール下におこうとしている.しかし,私たちは,人類の生命も生活も,この地球が快適な状態に保たれてはじめて維持できるということを忘れているのではないだろうか.
 18世紀の産業革命以降,人類は石炭を利用し,産業を急速に発展させてきた.特に,20世紀に入ってからの進歩は目覚ましく,石油の利用,自動車など交通機関の発達により,100年前には予想もできなかった生産の増大を実現し大量のエネルギーを消費するようになった.その結果,世界の人口は急速に増加し,自然環境は著しく破壊され,人類は未曽有の危機に直面している.こうした地球環境の破壊が今後も続けられていくと,近い将来人類は滅亡するかもしれないであろう.

情報の国際化

著者: 開原成允 ,   寺松尚 ,   国際協力事業団

ページ範囲:P.211 - P.219

病院が多様化する必要性
 病院の国際化にも多くの側面がある.これらはそれぞれ異なった問題であるが相互に関連し合い,将来の日本の病院を考える上で多くの問題を投げ掛けている.ここでは,病院の国際化に関連した情報や制度の問題を「疾患の国際化」,「患者の国際化」,「医療関係者の国際化」,「医療を行う場の国際化」,「病院経営の国際化」の5つの側面から考えてみる.

医薬品流通の構造と薬価制度の問題について

著者: 岩田明達

ページ範囲:P.220 - P.223

はじめに
 病院の国際化というテーマの狙いとして,人,物,金,情報が地球規模で行き来し,社会全体が国際化していく中で,病院だけが“鎖国”を行っていては,その存続は危ういという指摘がある.そうだろうか.長年,日本の医療や病院との関わりを持ち,患者の意識や,社会ニーズを直接的に受け止めざるを得ない立場から見ると,国際化をどのような形で具体化しなければならないのか,といった対応を迫られる危機感が残念ながら存在しない.
 医療の特性である専門性,緊急性,個別性は,地域ニーズを中心に発生し,更に患者や国民の生活環境の変化に伴い,その意識は高度化,多様化,複雑化していることも,地域医療の枠で包括されるべき性格のものであり,必ずしも国際化のキーワードが優先されたり,病院の国際化の対応の遅れが致命傷になるとは思えない.特別な地域や施設を除いては地域重視の医療が引き続き病院運営の基本路線であることに変わりはない.ただし,社会ニーズや患者ニーズの行政反映力が制度改革に及び,制度や医療構造に国際化と言われるものが導入されることは予測される.

病院の国際化のための卒前・卒後医学教育

著者: 植村研一

ページ範囲:P.224 - P.227

はじめに
 米ソの冷戦の終結とヨーロッパの再編成の動きは,今後ますます国際交流を促進すると思われる.日本は近年ますます経済大国として世界平和への貢献が期待されているが,日本の医療や病院は果たしてこの国際化の波に乗り遅れてはいないだろうか.経済大国の名に相応しく日本の大病院には世界第一級の高額医療機器と最新医療技術が存在し,現にハバロフスクからの重症火傷患児の治療に成功しているが,その一方では,多くの日本人患者が外国に脳死患者からの臓器移植を受けに行っている現状,また,救急医療,プライマリ・ケア,ターミナル・ケアなどから観た日本の医療システム,更には卒前・卒後の医学教育等々は,残念ながら国際的に立ち遅れていると言わざるをえない.
 筆者は1959年に千葉大学医学部を卒業し,1年間横須賀米海軍病院でインターンを受け,7年間米国,半年間英国で卒後医学教育を受けて1968年千葉大学医学部に帰ってきたが,その時「欧米先進国と比較して医療の面では日本は発展途上国」という強い印象を受けた.この気持ちは,残念ながら,今も変わっていない.日本の卒前・卒後医学教育の国際化は,これからの日本の医療と病院の在り方を念頭に置いて進めて行かねばならないであろう.

〔対談〕日米の医療事情と日本の対外医療援助

著者: アンディ二宮 ,   渥美和彦

ページ範囲:P.228 - P.235

 渥美 現代は政治も経済も社会通念も,その他,いろいろの分野で価値観が大きく変わろうとしている時代です.例えば東欧における革命,日本においても政治の保革接近とか,経済の問題,それから今度の中近東の問題など様々です.これはまさにパラダイムがシフトしている時代だと言えましょう.問題はこれからどのようになるのかということです.いままでの人間の歴史を見ますと,蒸気エンジンが発見されて人間の労働を解放した,それから車ができ,電信電話ができ,タイプライターが出て,コンベヤーが出て,コンピュータが出現する.これらの技術によって人間の行動をできるだけ機械化して,オートメーション化しようとしてきたと言えましょう.つまり農耕化社会から工業化社会に入り,最近は情報化社会にあると言えます.
 そして私は,次の世代はバイオメーションの時代に入ると考えているわけです.つまり情報化社会のオートメーションとバイオが一緒になってバイオメーションという時代になっていくということなのです.どういうことかといいますと,いまバイオ・テクノロジー,バイオ・コンピューター,バイオ・センサーなど,バイオが非常に大きな流れのひとつとして出きているわけですが,バイオは非常にコンパクトでありながらよくできた巧妙なシステムです.

グラフ

病院の隅々にまで行き渡る「患者中心の発想」—富岡地域医療事務組合公立富岡総合病院

ページ範囲:P.185 - P.190

 上越新幹線高崎からローカル色豊かな上信電鉄に乗り継いで30分ほど行くと,群馬県南西部の地方都市・富岡に着く.古くは,黎明期の日本資本主義を支えた「官営富岡製糸工場」が知られ,今また,独自の発想に根ざした地域医療を展開している「公立富岡総合病院」の所在地として病院関係者に良く知られている場所である.
 公立富岡総合病院の前身は,昭和11年に開設された甘楽医療購買利用組合立東部病院に遡る.そして今日まで,種々の設置主体の下,半世紀以上にわたって地域の医療センター的機能を果たしてきた.富岡市,妙義町,甘楽町で構成する医療事務組合立富岡厚生病院と名称変更したのが昭和53年,更に現在地に新築移転,名称を公立富岡総合病院として地域の中核病院の機能を整備したのが平成2年5月,病院の基本理念が隅々にまで行き渡つた,新しい病院づくりが着々と進められているところである.

わが国の心臓外科の草分け的存在 JR東京総合病院院長 浅野献一氏

著者: 黒田善雄

ページ範囲:P.192 - P.192

 浅野は東京大学医学部の同級生である.我々のクラスは高等学校の教育は2年で,しかも無試験で東大に入れてもらった唯一(多分)のクラスである.入学して,5か月余の軍医速成教育も終戦で終り,9月からは再び正規の授業が始まった.翌年,学部対抗レガッタの再開ということで,一高の理科端艇部で漕いでいた小笠原(元・河北総合病院長)に誘われ,何も遊ぶことのなかった仲間が集まってエイトの練習を始めた.彼とはそれ以来の付き合いである.ボートの仲間は他のスポーツ仲間以上に親しくなる.家が近かったせいもあり,浅野とは正に心の友となった.彼の家は当時,東京渋谷でキリスト教会をやっており,父上は高名な神学者であった.そんなためか彼も一寸バタ臭いところがあり,戦後,着る物に苦労した時代にも,アメリカ放出物資の上着などを着こなしていた記憶がある.彼は今でも仲々の洒落者である.
 第二外科に入局してから,心臓外科の草分け的仕事をし,一番早く新潟大学の教授になり,我々を驚かせた.ボート時代はそんなに手先が器用だとは思わなかつたのに,人間とは判らぬものである.

主張

「振り分け機能」を考える

著者:

ページ範囲:P.193 - P.193

 医療を提供する場は,病院・診療所の医療施設のみならず,中間施設としての老人保健施設,さらには居宅までもが含まれるべきであるというのが,今後の方向付けであるという.高齢化の進展,福祉施策との整合などを考慮すれば,当然の成り行きと考えられる.患者・住民は,自らのニーズに応じて最も適切かつ公平にサービスを受けられることが保証される態勢が取られる必要がある.
 患者の病状や問題点を評価し,適切と考えられる施設や制度に振り分ける機能は,サービスを受ける者・担う者の利害が関連して,それらの運用の条件が厳しくなるほど重要な役割を果たすことになる.従来の医療においては,病院に入院するにしろ福祉施設等へ転出するにしろ,医師の裁量や当事者の自由な連絡・協議で十分に対応が可能であったのである.しかし,在宅も含めた公平なサービスの実施と,患者の円滑な受け渡しを図るためには,新たな調整機能が必要となってきたのである.

今日の視点

〔対談〕日本医療の構造変化と病院

著者: 二木立 ,   紀伊國献三

ページ範囲:P.194 - P.202

 紀伊國 1989年1月から1990年の4月まで,本誌に13回にわたって連載されて大変注目を浴びた「検証・日本医療の論点」が,『現代日本医療の実証分析—続医療経済学』という本にまとめられ,医学書院から出版されました.今日は,その著者の二木先生と話し合ってみたいと思います.
 本書は雑誌連載に加筆して出来上がったわけですが,最初に,本書の背景にある問題意識といったところからお話しいただきましょうか.

わが病院の患者サービス

高槻病院—活発なボランティア活動

著者: 向井均

ページ範囲:P.236 - P.237

 病院には専門的な知識や技術がなくても出来る仕事がたくさんある.例えば病室の花瓶の水換えや話し相手,洗濯や買い物等の身の回りのお世話,散歩の付き添いなど様々である.患者はもちろん高度な医療を求めて病院へ来るのであって,医療と直接関係のないこれらのサービスを期待しているわけではない.しかし入院という日常生活から切り離された環境のなかで一定期間を過ごし,また場合によってはベッドから動くことさえ制限をうけるといった特殊な状況の中では,普段なら何でもないような,ほんの些細なことさえ不便や不安を感じるものである.
 本来,洗濯や買い物といった,入院中の身の回りのことなど生活面を支えるのは家族の役割に負うところが大きい.しかし,独居老人や共働きなど様々な問題から,入院生活を支える者がおらず,例えば手術が予定されていても,その後の身の回りのことが出来ないという心配から手術をためらうといったことも起こってくる.当院ではこういった入院中の患者の生活面を直接的・間接的に支える存在としてボランティアが大きな役割を果たしている.

厚生行政を読む

医業費用やぶにらみ

著者: 厚生行政研究会

ページ範囲:P.238 - P.239

減価償却費
 医業費用の内訳については,経営主体によってカウントの仕方が異なるので,大まかな把握しかできないが,50%が給与費,30%が薬品費などの材料費,10%が経費,5%が減価償却費,0.5%が研究研修費といったところが平均的な経営実態である.全国公私病院連盟による病院運営実態分析調査では,100床当たり医業費用9,133万円のうち,給与費4,661万円,材料費2,887万円,経費1,011万円,減価償却費466万円,研究研修費42万5,000円であった.
 高額医療機器の導入経費は減価償却費にカウントされているが,一般病床200ベッド当たり1台稼働し,1,000床当たり1台が更新されているCT装置がこの程度の減価償却費で賄えていることは不思議な話であり,また,先生方の研修(学会出張)や研究活動がこの程度の研修研究費で賄えていることも不思議である.

医療を囲む声 病院の視力・聴力・感性

在宅ケアを考える

著者: 山本和利

ページ範囲:P.240 - P.240

 最近,新しい医療の形として「在宅ケア」が注目されている.今までは高度医療を脱却して安定期に入った患者でも点滴が抜けない,尿道カテーテルが抜けないなどの理由で病院医療に頼っていることが多かったのではないか.それほどの病状ではない患者でさえ病院を離れ,家に戻ることには不安を覚え,病院の管理下で治療を進めたいという希望を持つ人は少なくなかったと思う.
 とは言っても,不安が解消されれば,できることなら家に戻り家族の介護のもとで治療をすすめたい,あるいは余生を送りたいと望んでいるのが正直なところではないだろうか.

建築と設備・59

フィンランドの高齢者介護と慢性疾患の施設体系

著者: コティライネンヘリーナ ,   長澤泰

ページ範囲:P.241 - P.246

●ヘリーナ・コティライネンさんについて
 病院や関連保健施設について,その知識と経験を世界的レベルで交換する場のひとつとして,国際建築家連盟(UIA)の公衆衛生グループ(PHG)がある.このグループの活動は国際病院連盟(IHF)と世界保健機関(WHO)との共催でスイスのジュネーブで1957年に開催された第1回国際公衆衛生セミナー(IPHS)にまで遡ることができるほど長い伝統を持っている.
 ヘリーナさんは,フィンランドの保健庁の建築家で高齢者施設の計画に長年携わって来られた.彼女に初めてあったのは1987年ヘルシンキの国際病院学会の折に同時に開催された上記グループの年次総会の席上であった。彼女の素直な態度と,いつも微笑を絶やさない表情が印象的で,仲間の中ではいつも「ヘリ」さんと愛称で呼ばれていた.

実践・病院のマネージメント・10

組織の継続について

著者: 井手道雄

ページ範囲:P.247 - P.250

 前回(1990年11月号)で病院の組織が硬直化する兆候とその時の対応について述べ,それぞれの病院の規模や設立主体によっても異なるが,各病院がその発展段階で経験する組織としての発展の危機と組織の硬直化は複雑に絡んでいること.また組織の発展の過程でコミュニケーションを図りながら権限の委譲を進め,トップも中間管理者も一般職員も等しく柔軟性を持って行動することが大切であることを示した.
 本稿では病院の成長と法人化に関連する問題について述べ,組織の継承と事業の継続性について考えてみたい.

勤務医からの発言

患者の信頼を得るには

著者: 伊東直哉

ページ範囲:P.251 - P.251

勤務医にも信頼は必要
 私は福岡県の旧産炭地で人口約6万人の市にあり200床程の病床数を持つ中規模病院に勤務しています.そこで現在行っていることを述べさせていただきます.この病院は病床数が少ないわりには外科手術や心臓カテーテル検査をアクティブに行っていて,地域の医療の核となっていこうとしている病院です.勤務医であっても地域の患者からの信頼がなければ多くの患者を診察することは難しく,またこのことで医師の良し悪しが決まると言えるのではないでしょうか.そこで当院ではこの信頼を得るためにいろいろな活動を行っています.以下に順に述べさせていただきます.

事例 医療施設間連携

当院における地域連携システムの新しい考え方—東部地域病院

著者: 木下祐宏 ,   大道久 ,   寺崎仁 ,   塚田慎吾

ページ範囲:P.252 - P.255

スタートの経緯
 我が国の医学医療の進歩に伴い昭和50年,日本医師会長が,「病院・診療所の機能分化と連携」を諮問したあたりから,「病診連携」という言葉があちこちで囁かれるようになった.
 しかし一方,医療の現場では「患者を獲られる」と“大病院建設に対して医師会をあげて反対する”といった社会的ムードが根底にあり,“地域における医療資源の有効な活用”あるいは“地域医療レベルの向上”という面で,必ずしも現状は望ましい病診連携が果たされていない,ということはあながち過言ではない.

統計のページ

自治体病院の運営管理状況の推移(3)

著者: 米田啓二

ページ範囲:P.256 - P.257

1.人間ドック,自動化健診実施状況
 人間ドック,自動化健診等の保健事業の実施状況をみると,昭和55年度では,都道府県立では26.9%に当たる60病院が,市町村立では39.7%に当たる269病院が全体では36.5%に当たる329病院が行っていたが,平成2年においては,都道府県立では35.2%に当たる77病院が,市町村立では64.2%に当たる469病院が,全体では57.5%に当たる546病院が実施しており,特に市町村立病院の実施率が進んでいる(表1).
 なお平成2年において,都道府県立,市町村立別に,また病床規模別にみると,実施病院の割合が実施していない病院より大きいのは,都道府県では400床以上の病床規模のところであが,市町村立ではすべての規模で実施病院の割合が多いという実情である(表2).

病院管理トピックス

〔集中治療〕中小病院におけるICUの設計と設備/〔リハビリテーション〕リハビリテーション専門病院—その現状と役割/〔病院経営〕意思決定会計と病院経営⑤

著者: 藤本泰俊

ページ範囲:P.258 - P.261

 ICU,CCUの概念や考え方は,各病院における実情により様々な要素が加わってきている.したがって,これから導入を考える病院は,それまで基盤の上に立って運営する必要があると思われる.
 以下に紹介させていただくのは,ICUの設計と設備について代表的と思われる事例をまとめたもので,機能性に富み,かつ能率の良い運営を目指しておられる病院の一助となれば幸いである.

医療・病院管理用語ミニ辞典

〔病院管理〕病床利用率(Occupancy Rate)/〔救急医療〕食道圧迫止血チューブ挿入法

著者: 一条勝夫

ページ範囲:P.262 - P.262

 厚生省は次の算式を用いている.月末病床利用率=月末在院患者数/月末病床数×100年間病床利用率=1月平均在院患者数/6月末病床数×100
 ここで在院患者数というのは,毎日24時(夜中)現在,病院に在院していた患者をいい,入院した日に退院したり死亡したりした者(即日入退院患者)は含まない.

時評

政治変革と医療の土着性

著者: 箕輪良行

ページ範囲:P.263 - P.263

 この1〜2年のあいだ,大きな変革の嵐が世界中に吹き荒れている.主として政治体制の崩壊や変更だが,経済体制の変化も生じつつある.このような変革のなか,恐らく人々の生活も影響を受けているはずだが,医療や保健は一体どうなっているのだろうか.
 医療の社会化が叫ばれていたかつて,またプライマリ・ケアがキーワードであった80年代においても,社会主義国での保健医療制度やイギリス,北欧における社会主義的な医療システムがわが国に紹介されてきた.医療の無料化,医師の公務員化,予防および公衆衛生活動の重視など,ゆりかごから墓場までといわれたイギリスのNHS(National He-alth Service)に典型的にみられるような特徴が指摘されてきた.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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