icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院50巻3号

1991年03月発行

文献概要

主張

「振り分け機能」を考える

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.193 - P.193

文献購入ページに移動
 医療を提供する場は,病院・診療所の医療施設のみならず,中間施設としての老人保健施設,さらには居宅までもが含まれるべきであるというのが,今後の方向付けであるという.高齢化の進展,福祉施策との整合などを考慮すれば,当然の成り行きと考えられる.患者・住民は,自らのニーズに応じて最も適切かつ公平にサービスを受けられることが保証される態勢が取られる必要がある.
 患者の病状や問題点を評価し,適切と考えられる施設や制度に振り分ける機能は,サービスを受ける者・担う者の利害が関連して,それらの運用の条件が厳しくなるほど重要な役割を果たすことになる.従来の医療においては,病院に入院するにしろ福祉施設等へ転出するにしろ,医師の裁量や当事者の自由な連絡・協議で十分に対応が可能であったのである.しかし,在宅も含めた公平なサービスの実施と,患者の円滑な受け渡しを図るためには,新たな調整機能が必要となってきたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら