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文献詳細

雑誌文献

病院50巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 中小病院の明日を拓く

公的中小病院の存在意義

著者: 横内正典1 谷川高2

所属機関: 1田子町国民健康保険町立田子病院 2国保備前市立備前病院

ページ範囲:P.309 - P.314

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創意と工夫が生かされる病院
はじめに
 科学技術の目ざましい発達に伴い,医学の進歩も日進月歩でとどまる所を知らぬかのようである.それにつれ,医学の専門分化が進み,生体肝移植や,脳死の問題をクリアできぬままの心臓移植を初め,医療問題がマスコミに取り上げられることが多く,患者も高機能重装備の病院へと向かうのも人間の気持ちとしてよく理解できることである.また,生活レベルの向上により,人々の関心も,物から心へ,そして健康へと大きな変化が起こっている現状である.それが病院の診療の質ばかりでなく,入院の生活空間の快適性にまで及んでいる.更にまた,急速に高齢化社会を迎え,老後の生活に対する不安も強く,人々の医療に対する要求はますます多岐に渡ってきている.
 このような情勢のもと,公的中小医療機関の存在意義について考えることは,時宜を得たものと思われる.そこで先ず,当院の現状を報告し,本題についての私見を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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