icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院50巻5号

1991年05月発行

文献概要

脱精神病院に深い関心 東京都立松沢病院院長 金子嗣郎氏

著者: 大谷藤郎12

所属機関: 1財団法人藤楓協会 2元厚生省医務局

ページ範囲:P.368 - P.368

文献購入ページに移動
 大正時代,トイツ留学から帰朝した東京帝国大学教授であり松沢病院長でありた呉秀三は,「日本の精神病者は,精神病者である不幸の上に,日本(精神病者の人権を認めない)に生まれた不幸という二重の不幸を背負っている」と喝破し,政府に対して精神病対策の無策を批判した.
 彼の運動が,大正12年精神病院法の成立を促し,全国に府県立精神病院設立の契機をなした.松沢病院は現在に至るまで日本の精神病治療の中心であったし,内村祐之先生,林暲先生,秋元波留夫先生など代々の院長は日本の精神医療史に燦然と輝いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら