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特集 看護と介護—共存の道
老人保健施設,特別養護老人ホームからみた看護と介護
著者: 平井基陽1 南溢2
所属機関: 1医療法人鴻池会秋津鴻池病院 2医療法人鴻池会
ページ範囲:P.388 - P.391
文献購入ページに移動一方,1963年には老人福祉法が制定され,心身の健康障害をもち,常時介護を要する老人を対象とした特別養護老人ホーム(特養ホーム)がスタートした.「介護」という用語が法律にとり入れられ始めたのもこの時であった1).それから20年後の1983年には老人保健法が施行され,それまでの医療法による一般病院とは区別したいわゆる老人病院(特例許可病院)が設けられることになった.さらに1986年の老人保健法の改正に基づき,モデル事業を経て1988年より老人保健施設制度が本格実施され,病院と家庭の中間,さらに医療と福祉の中間施設として老人保健施設(老健施設)がその運営を開始した.老健施設は寝たきり老人などの要介護老人に対して医療サービスと日常サービスを併せて提供する中間施設としてスタートすることになった2).
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