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特集 新しい長期療養サービス
老人病院と老健施設・特養ホームの患者・入所者のニーズ調査
著者: 寺崎仁1
所属機関: 1日本大学医学部医療管理学教室
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動はじめに
我が国は,諸外国に例をみない規模とスピードで,超高齢化社会を迎えようとしている.とりわけ痴呆や寝たきりなど,重度の介護を必要とする高齢者の増加が著しいと予測されており,それら要介護老人への対応・対策が急がれている.
現在我が国では,寝たきり老人など重度の介護を必要とする高齢者の主な療養施設として,病院,老人保健施設(以下「老健」)および特別養護老人ホーム(以下「特養」)などがある.そして,それぞれの施設には社会から求められている機能や役割に違いがあり,対象とすべき患者や入所者もまた異なる状況に置かれた人々であるということになっている.それに伴って,それぞれの施設は1床当たりの面積など施設・設備の基準や給付の財源も異なれば,療養・介護費用の支払制度や,利用者に課せられる負担の程度にも相違があり,これら施設の利用の実態がそれぞれの目的に適う形で行われているのかどうかという観点から,その妥当性に関しての検討が行われる必要があるものと思われる.
我が国は,諸外国に例をみない規模とスピードで,超高齢化社会を迎えようとしている.とりわけ痴呆や寝たきりなど,重度の介護を必要とする高齢者の増加が著しいと予測されており,それら要介護老人への対応・対策が急がれている.
現在我が国では,寝たきり老人など重度の介護を必要とする高齢者の主な療養施設として,病院,老人保健施設(以下「老健」)および特別養護老人ホーム(以下「特養」)などがある.そして,それぞれの施設には社会から求められている機能や役割に違いがあり,対象とすべき患者や入所者もまた異なる状況に置かれた人々であるということになっている.それに伴って,それぞれの施設は1床当たりの面積など施設・設備の基準や給付の財源も異なれば,療養・介護費用の支払制度や,利用者に課せられる負担の程度にも相違があり,これら施設の利用の実態がそれぞれの目的に適う形で行われているのかどうかという観点から,その妥当性に関しての検討が行われる必要があるものと思われる.
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