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文献詳細

雑誌文献

病院50巻8号

1991年08月発行

文献概要

病院管理トピックス

[薬剤]TDMシステムとその実際/[放射線]放射線部門の運営を技師の手に/[外来運営]外来運営のシステム化

著者: 吉岡優子1

所属機関: 1日本医科大学附属多摩永山病院薬剤部

ページ範囲:P.712 - P.716

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 TDM (薬物治療モニタリング)を薬物血中濃度測定と同義に考えている医療関係者はまだ多い.しかし,TDMは元来,誰に対しても画一的に薬物療法を適用することへの疑問から発生したもので,いかに個別化された薬物療法を適切に行っていくかを志向しているものなのである.
 TDMには薬物血中濃度測定を伴うものと,伴わないものがある.例えば,血中濃度測定は行わなくても,糖尿病患者に対してインシュリンの量を決定する際や,癌に代表されるような疼痛に対する薬物療法,あるいはステロイド剤の離脱,催眠剤の決定などに際して薬剤師が薬物療法をモニターすると,その効果は高い.実際に米国では,高血圧や狭心症の治療に薬剤師が加わって,薬物療法をモニターすると,安全性,有効性のほか,経済的にも有意義なことが既に証明されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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