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文献詳細

雑誌文献

病院50巻9号

1991年09月発行

文献概要

勤務医からの発言

救急医療の現場から

著者: 伊良部徳次1

所属機関: 1旭中央病院救命救急センター

ページ範囲:P.799 - P.799

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 昨今の厚生省・自治省の救命救急医療にかける意気込みには,従来のお役所仕事的な対応とは異なる熱意が感じられる.「救急救命士法」を極めて短期間で成立させたことでも両省の決意の程がうかがわれる.
 しかしながら,システム化されて初めて能率的な効果を発揮するのが,救急医療の特徴であることもまた事実である.今日まで,地域の救急医療は一部の医療施設の献身的なヒューマニズムに支えられてきたといっても過言ではない.一方で,社会の変容とともに医療を支えるマンパワーの思考あるいは行動形態も大きく変わりつつある.このような環境のなかで,応用医学としての救急医療について,システムと人材育成の面から真剣に議論すべき時期に来ていると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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