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特集 高齢社会と子どもの医療
[てい談]小児医療における病院の役割
著者: 小林登1 坂上正道2 村瀬雄二3
所属機関: 1国立小児病院 2北里大学看護学部 3済生会神奈川県病院小児科
ページ範囲:P.38 - P.46
文献購入ページに移動村瀬 高齢社会の進展が急な今日,老人問題にスポットが当てられているわけですが,その一方で,わが国の子どもの医療は本当にうまくいっているのかが問われるべき状況にあるのではないかと思います.というのは,一部では乳児死亡率が世界一低いということで,子どもの医療にはあまり大きな問題はないんだというような風潮があって,小児医療の問題はどうも隅のほうに押しやられている.また,女性が一生に産む子どもの数はどんどん減って今年は1.53人,小児科医にとっても構造不況のような状況があります.そういうことで,この座談会では,日本の小児医療は本当にうまくいっているのか,ということをまず考えてみたいと思います.もしそうでないとしたら,何をどのように変えていったら良いのか,その辺の問題が今日の議論の主題になろうかと思います.
そこで,先生方は日本の小児医療システムの現状をどう評価されているか,まず坂上先生から周産期医療システムについてのお考えをお聞かせ下さい.
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