病院51巻10号

1992年10月発行

特集 在宅ケア新時代

開業医が望む在宅ケア新時代の病診連携

都心で透析医療から在宅ケアを手がけて

著者： 野中博¹²

所属機関： ¹浅草医師会 ²野中医院

ページ範囲：P.903 - P.905

文献概要

　本年4月の診療報酬の改定は，従来にない画期的な内容だったと言われている．その1つが在宅医療についての評価であり，開業医の積極的な参加を促している．これからの高齢化社会においては，好むと好まざるとにかかわらず，在宅医療の果たす役割は大きい．しかしながら開業医が在宅医療に積極的に取り組むには，解決しなければならない多くの問題がある．とくに入院の問題をはじめ，病診連携のあり方は，是非検討されるべき課題と考える．開業以来の経験から考えてみたい．