文献詳細
文献概要
建築と設備・80
病院内感染と設備
著者: 古橋正吉1 辻野純徳2
所属機関: 1東京医科歯科大学手術部 2有限会社UR設計
ページ範囲:P.1105 - P.1111
文献購入ページに移動はじめに
病院内感染の発生率は,内外ともに数%を下らないのが現状である.
医療が高度に発達し,診断,治療の進歩により患者は多くの恩恵を受けている反面で,なお院内感染の危険がつきまとうのは何故であろうか.理由の1つには病院内の特有な微生物汚染環境の存在が挙げられよう.これは感染患者(入院,外来),医療職員,医療機器,建築設備などに目に見えない微生物汚染が相互にかかわり合って汚染源となり,感染経路を成立させるものと考えられる.
掲載誌情報