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「11年前の老人病院には収容施設というイメージがありました.私はいかにして在宅に戻すかを考えました.」と柴田高志院長は開設当時の11年前を振り返る.今でこそ在宅医療が論議されているが,当時は在宅・地域へのアプローチを試みている医療機関は数少なかった.柴田病院は「医療と福祉の谷間を埋める老人専門病院」を理念に1980年9月に99床で開院された.現在は226床の特例許可老人病院である.岡山県の西部を流れる高梁川の河口付近,倉敷市玉島地区にある(本誌では1986年6月号で6年間の歴史を紹介したが,その後の発展を紹介しよう).
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