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主張
病院医療の診療報酬を考える
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ページ範囲:P.297 - P.297
文献購入ページに移動病院の中心的機能である入院医療については,入院時基本診療料として,室料,寝具,給食料,看護料,入院時医学管理料等が設定されているが,例えば現在深刻な議論の対象になっている看護料は,これだけで入院看護業務の原価を充足するものではなく,他の十数項目の診療行為の報酬に看護の対価が含まれているとされる.事実,厳しい条件下で看護婦を確保し,より高い基準を取ったとしても報われず,むしろ基準を取らないほうが経営を利するとも言われる.このような実態は,現在の体系においては医師の診療行為の1つに入院医療というものがあり,その実施のために補填されるべき報酬として前記の各項目が設定されていると見られなくもない.
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