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文献詳細

雑誌文献

病院51巻8号

1992年08月発行

文献概要

MSWの相談窓口から

患者と障害者のあいだ

著者: 沼尻香代子1

所属機関: 1東京厚生年金病院医療社会事業部

ページ範囲:P.762 - P.762

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 病院は,患者が障害者として退院するか,病人として退院するかの岐路である.患者は病院に入院したのだから治るものと思っている.しかし,症状固定という診断のもと,退院を余儀なくされる場合がある.つまり治療効果が上がらず,ある状態のまま変化の望めない時に用いられる語が,症状固定である.その状態は各科で見られるが,とりわけ深刻なのが,歩行障害や住宅問題を伴ってくる片麻痺や対麻痺,四肢麻痺を生じる疾患にある患者たちである.
 医師から“症状固定”だから治療は終了,退院または転院等と言われ説明がなされたとしても,患者や家族は困惑し,悲嘆し,衝撃に戦く.そうした状況でソーシャルワーカーは,患者と障害者のあいだにある病人に出会うことになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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