icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院52巻10号

1993年10月発行

文献概要

特集 診療記録と情報管理

光ディスクを用いた電子ファイリングシステムの現況と将来展望

著者: 山内一信1

所属機関: 1名古屋大学医学部医学部附属病院医療情報部

ページ範囲:P.878 - P.881

文献購入ページに移動
はじめに
 光ディスクを用いた電子ファイリングシステム(光ディスクファイリングシステム)はイメージシステムとも呼ばれ,文書記録をコピー機と同じ感覚で複写し,その内容をイメージとして光ディスク内に蓄積する方法である.記憶容量が大容量ということで,市場に出た当初から,カルテ管理の有力なシステムになると注目されていたが1,2,3),13年を経過した現在もカルテ管理法として普及しているとは考えられない.
 この方法は一度,紙カルテに書かれたものを再入力することになるので,効率の面から必ずしも最良とは言えないし,いわゆる電子カルテを発展させれば光ディスクファイリングそのものは不要になるとの考え方もあって,この利用法についてはまだ定まった意見はない.しかし一方では電子カルテそのものも医療の現場で使うには問題点も多く,実用からはほど遠い状況にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?