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特集 診療記録と情報管理
調査からみたトータルオーダリングシステム導入の現状と問題点
著者: 筧淳夫1
所属機関: 1国立医療・病院管理研究所施設計画研究部
ページ範囲:P.892 - P.894
文献購入ページに移動 学生時代から研究の上で様々なアンケートの集計・分析にコンピュータを利用してきました.当時は大学の大型汎用機を利用していて,緑色の画面を前に手探り状態で利用を始め,時には突然システムがダウンしてしまい,その日1日の成果が一瞬のうちに消えてしまうこともあったものです.身の不幸を嘆きながらもう一度初めからプログラムを組むことが何度あったでしょうか.しかし,それでもアンケートの集計にコンピュータを利用することを止めませんでした.単にコンピュータ好きのオタクな学生だった訳ではありません.コンピュータを利用すると一度入力したデータを様々な角度から分析し,再集計を操り返すことができたからです(あまりにもあたりまえのことでしょうか).そのころ研究室には研究を補助するためにアルバイトの女の子も居ましたので,その娘に一言「これを数えて割合を出しておいて」と頼めば,それだけで結果が出てくるのですが,それを何度も繰り返すうちに,女の子の笑顔が消えて…….
従って,自分で苦労しながらコンピュータに挑むのですが,コンピュータを利用して自分で分析をやるとなると,母数の決定,エラーデータの追跡など,それまで目につかなかったことが気になりはじめ(本来当然のことですが他人に仕事を頼むと気付かないことがあるものです),かえって今までより時間がかかってしまうこともありました.ただ,研究の精度が高まったことは間違いないようです.
従って,自分で苦労しながらコンピュータに挑むのですが,コンピュータを利用して自分で分析をやるとなると,母数の決定,エラーデータの追跡など,それまで目につかなかったことが気になりはじめ(本来当然のことですが他人に仕事を頼むと気付かないことがあるものです),かえって今までより時間がかかってしまうこともありました.ただ,研究の精度が高まったことは間違いないようです.
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