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文献詳細

雑誌文献

病院52巻12号

1993年12月発行

文献概要

特別寄稿

医療パラダイムの形成と脳死社会[その2]—脳死社会アメリカの実像

著者: 秋葉聰1

所属機関: 1コーネル大学アジア学部

ページ範囲:P.1106 - P.1110

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移植のための臓器・組織摘出
 臓器移植の実態をさぐるために,まず,どのような臓器と組織が移植の対象とみなされているのか素描しよう.人間の体は,現在の時点では技術的と言うよりも倫理的な理由で,生殖器官の移植はなされていない.表1の数字は利用可能な臓器・組織の数を示す.
 こうした臓器・組織はスペア・パーツ22)と一般的によばれているが,角膜,骨,髪の毛,精子,血液はバンクに貯蔵されている.角膜に関していうと,20州では本人による生前の拒否意思表示がない限り,死後,自動的に摘出される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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