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特集 週休2日制実行のためのポイント
[インタビュー]サービスの質を落とさずに労働時間の短縮をはかる法—富士屋ホテルチェーン総支配人・山口祐司氏に聞く
著者: 山口祐司1 黒田幸男2
所属機関: 1富士屋ホテル株式会社 2国家公務員等共済組合連合会
ページ範囲:P.133 - P.140
文献購入ページに移動黒田 他の産業と同じように病院でも週休2日制問題,あるいは週労働時間の短縮といったことが労務上の重要課題になってきました.しかし,完全週休2日制をやっている病院はまだまだ10%にも満たないというのが現状です.ホテル業も病院と同様にいわゆる労働集約的産業で,1日24時間1年365日のサービスの提供が宿命づけられているわけですが,そこでの週休2日制の実態はいかがでしょうか.
山口 ホテル旅館業界は,件数にして約8万軒前後あります.それに関連する業種をプラスすると相当の規模になりますが,直接社員として働いている人たちが約200万近いと言われています.そういうなかで,実は私どもホテル協会に加盟しているホテル——政府登録されていて,外国からの賓客を接遇しても恥ずかしくないと言われるホテルは,わずか440軒しかないのです.
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